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こんな暮らし

オーストラリアと日本を行ったり来たり。生活を見直すブログ。

マーガリンは今や悪者 ー時代とともに変わる栄養学の常識ー

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バターよりマーガリンの時代

昔、学生時代に栄養学を学んでいた頃、バターの取りすぎは体に良くないと言われていました。バターは動物性脂肪のためコレステロール含有量が多く、動脈硬化の原因になります。また、カロリーも高いので、ダイエットの大敵というイメージもありました。

そのため、パンに塗るバターはもちろん、お菓子作りや調理に使うバターを極力避けていた時代がありました。バターがなくても、マーガリンで代用することがでるので、困ることはありませんでした。

また、マーガリンは植物性油が原料なので、コレステロールを減らすと言われ、健康的にもいいイメージを持っていました。

マーガリンは悪者に変身

最近は、マーガリンに対する意識が正反対の方向に変わってきました。マーガリンの原料の植物性油は通常、液体ですが、それを個体にするために、製造過程で植物油に水素を添加します。そのときに生成される副産物がトランス脂肪酸で、このトランス脂肪酸が悪玉コレステロールを増加させるので、心臓疾患を引き起こすと言われています。

アメリカでは、2003年頃から、マーガリンに含まれるトランス脂肪酸健康被害を引き起こすことが指摘されはじめました。そして、マーガリンは「食べるプラスチック」と呼ばれ、すっかり悪いイメージになってしまいました。

アメリカとの違い

アメリカではトランス脂肪酸を含むバーガリン、ショートニング、ファットスプレッドなどの食品の規制が広がり、2018年にはトランス脂肪酸の食品添加が全面的に禁止されます。日本でも、オーストラリアでも、トランス脂肪酸に対する知識は広がってきましたが、まだ法的な規制などはありません。アメリカと比べると、かなり遅れている感じがします。

しかし、アメリカと日本の食生活の違いから、そこまで神経質になる必要はないとの見方もあります。アメリカ人のトランス脂肪酸平均摂取量は総エネルギー比の2.6%で、日本人は0.3%、オーストラリア人は0.6%です。WHOが目標値としている数値は1%ですが、日本人もオーストラリア人も、この目標値よりも少なくなっています。

マーガリンを製造しているメーカーによると、企業努力によって、トランス脂肪酸の含有量は10年前の10分の1程度と大幅に減少しているのだそうです。

対策は自分で

私の食生活でも、冷蔵庫の中からマーガリンは消えました。しかし、市販のパンやお菓子などの原料には幅広く使われているので、意識しないまま摂取していることも多いはずです。

家庭で料理をすることで、どんな食材を口にしているのかがよくわかります。やはり、外食や加工食品に頼りすぎないことが大切だと改めて思います。

マーガリンに限らず、時代とともに研究が進み、食品の栄養的な評価が大きく変わるものがあります。自分の知識をバックアップしていくことも忘れてはいけませんね。

 

今日の笑顔にありがとう。