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こんな暮らし

オーストラリアと日本を行ったり来たり。生活を見直すブログ。

減塩への新しい課題 

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どのくらいの食塩を取っているのか

塩(ナトリウム)は、私たちの食生活に欠かせないものですが、取りすぎると、高血圧を招き、脳卒中などの命に関わる病気を招きます。平成26年の国民栄養調査によると、日本人の1日の平均食塩摂取量は、男性10.9g、女性9.2gで、ここ10年で着実に減少しています。

厚生労働省は、高血圧予防の観点から、1日の食塩摂取量の目標値を男性8.0g未満、女性は7.0g未満としていますので、さらに減らす必要があります。ちなみに、世界保健機構(WHO)のガイドラインでは、目標値が1日5.0gとされていて、日本人の減塩については、まだまだ課題が多いことがわかります。

食塩の摂取源は昔と変わってきている

「栄養と料理」(2016年3月号)に、「日本人はなにから塩を取っているか」という興味深い調査研究の記事が載っていました。それによると、食塩摂取量の約60%は、しょうゆ、みそ、塩などの調味料がしめています。これらの伝統的な和食の調味料は、高齢層になるほど、摂取の割合も高くなっています。また、昔は高血圧の元凶のように言われていた漬物からの摂取量は、全体で3%程度と意外に少ないことがわかります。昔は、保存食品として大量の塩が使われていた漬物も、食品添加物の使用などで加工方法が変わり、また食べる頻度も少なくなっているからと考えられます。

今後、意識していかなければならいのは、ハムやソーセージなどを代表とする食肉加工品です。これらの食肉加工品はもともと保存食品であるため、大量の塩が製造過程で使われるのはもちろん、欧米型食生活への移行で食べる量も多くなっていることが理由と思われます。

また、ラーメンやうどんなどのめん類からの摂取量の割合も、特に男性では5%と目立っていると指摘されています。米を主食とした食事に比べ、めん類を主食としてしまうと、めん自体に含まれる食塩だけでなく、スープに含まれる食塩も加わり、摂取量がとても多くなります。

また、同様にパンを主食とした場合にも、パンを膨らませるために食塩は不可欠の原料のひとつなので、必然的に食塩の摂取量は多くなります。

減塩への新しい課題

昔は、減塩といえば、みそ汁や漬物など日本伝統食型の食塩摂取のパターンが指摘されていましたが、これからは欧米加工食型の食塩摂取のパターンが問題になってきています。

手作りの食事は、調理の際にどのくらいの食塩を使っているか、目で見て確認することができますが、外食や料理済み食品などでは、それはできません。外食や調理済み食品では、味が濃いものの方が食べ応えがありますので、どうしても塩分も高めのものが多くなります。

このような調査を見てみると、家庭での手作りの食事で工夫することが、減塩には最も効果的な方法であることを、再認識することができます。

また、食品加工の業界においても、製造過程での食塩含有量を減らす努力がなされることを期待したいと思います。

 

今日の笑顔にありがとう。