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こんな暮らし

オーストラリアと日本を行ったり来たり。生活を見直すブログ。

フードファディズムに惑わされない

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フードファディズム」とは

テレビのコマーシャルや雑誌、インターネットの広告を見ていると、たくさんの健康食品の宣伝を目にします。魅力的なうたい文句に引きつけられて、根拠も確かめないまま、特別な効用をすっかり信じ込んでしまう消費者が多いのだと実感します。

このように、食べものや栄養が健康に与える影響を過大に評価したり、信じたりすることを「フードファディズム」といいます。アメリカで生まれた言葉ですが、群馬大学の高橋久仁子先生がこの概念を日本に紹介し、この現象に警告を鳴らしてきました。

「ファディズム(faddizm)」の「fad」には、一時的な流行、ブーム、気まぐれという意味があります。まさに、食べものや健康に限らず、流行りもの好きで、世間で話題になっているものを追いかけることである種の満足感を楽しむ日本人が陥りがちな現象だと納得できます。

フードファデズムの実態

フードファシズムには3つのタイプがあります。

ひとつめは、「バナナを食べればやせる」「納豆を食べれば血圧が下がる」などの健康への好影響があると言われる特定の食品が流行することです。過去にはバナナ、納豆、寒天などがスーパーの店頭から消えるほどの騒ぎになったこともあります。

ふたつめは、食品に入っている特定の成分の含有量を無視して、その効用や害についてだけ過大に注目させることです。「カプサイシンが脂肪を燃焼する」と効果が期待できるほどの量が含まれていないのにダイエットに効果があるように表示したり、「一部の魚介類に水銀が含まれている」など成分がごく少量しか含まれていないのに、不安を煽るように注目させるものなどあります。

みっつめは、ある食品を体に良い悪いと決めつけるような宣伝広告をすることです。たとえば、「バランス栄養食」などというキャッチフレーズから、これだけ食べていれば完璧な栄養が取れると勘違いするようなイメージを与えるものがあります。また、食品添加物を全て悪者扱いしたり、糖質制限で炭水化物を控える食生活もこれにあてはまるのではないでしょうか。

おいしいものを食べたい。体にいいものを食べたい。美しく健康で長生きをしたい。このような気持ちを持ち、誰もが自分の食生活や健康に興味を持つことはとても大切なことです。しかし、正しい情報を正確に伝えることをおろそかにし、消費者の購買意欲をそそるような宣伝だけを大きく伝え、消費者の心理を操作するようなやり方が、今の世の中にはあふれているのです。

あふれた情報に惑わされないためには

食品は体に良いもの、悪いものと一概に分けることができません。ですから、ある食品だけを食べて、健康問題が全て解消されるということはあり得ません。また、ある特定の人に良い効果が現れても、全ての人に同様の効果が現れるとも限りません。

また、暴飲暴食、野菜不足、飲酒、喫煙、運動不足などの生活習慣を改善することなく、特定の食品にたよることで問題解決をしようと思っても、無理な話です。

フードファディズムに巻き込まれないためには、健康食品のうたい文句に踊らされることなく、栄養学の正しい知識を身につけて、食品の栄養表示を正しく読み取ることが大切です。

本当の意味での健康な食生活とは、特定の食品のみに頼ることではなく、様々な種類の食品を適切な量食べることにより守られていくものです。

新しい研究による食品や栄養の新情報を知ることも必要ですが、エビデンス(根拠)に基づいたものであるのかも見極めることができるようになりたいものです。

 

今日の笑顔にありがとう。