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こんな暮らし

オーストラリアと日本を行ったり来たり。生活を見直すブログ。

腸内フローラを整える

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腸内フローラとは

腸は、食べた物を消化し、栄養素を吸収するための大切な器官です。定期的に便通があるかどうかで、腸の調子の良し悪しがわかります。

最近では、腸内の神秘的な世界「腸内フローラ」が全身の健康に密接に関わっていることが注目されています。フローラは「花畑」という意味ですが、1000兆個もの腸内細菌が独自の生態系を作り上げ、私たちの全身の健康に影響を与えていることが明らかになっています。

いろいろな細菌が咲き乱れる腸内

腸の中には200種類、1000兆個もの腸内細菌が住んでいると言われています。いわゆる善玉菌と悪玉菌、そして日和見菌という3種類の腸内細菌がいますが、そのバランスは人それぞれです。そして、腸内細菌の重さは合わせて2kgにもなり、排泄される便の半分は、その役目を終えた腸内細菌の塊なのです。

人間は、お母さんのお腹から生まれ出てきたときは、無菌の状態で生まれてきますが、お母さんの母乳を通じて、またさまざまな人や物、空気を介して、いろいろな細菌を体内に取り込んでいきます。そして、選ばれた細菌だけが体内に住み着いていきます。その腸内細菌の種類と数は人によってさまざまで、独自の腸内フローラがその人の健康状態を左右することがわかってきています。

腸内細菌に関する研究の例

  • 肥満を防ぐ

腸内細菌の1つである「バクタロイデス」が短鎖脂肪酸を作り出し、この短鎖脂肪酸が体内への脂肪の蓄積を防いでくれます。太りやすい体質の人は、この腸内細菌が少ないと言われています。

大豆が腸内細菌によって分解されて作られる「エクオール」という物質は、女性ホルモンに似た性質をもっています。顔のほてりや骨密度の低下など更年期の女性に起こりがちな体の不調を改善する働きがあります。また、シワを減らして肌の老化を抑える効果があることも報告されています。

  • 糖尿病

「バクタロイデス」が作り出す短鎖脂肪酸が増えると、インスリンの分泌も増加することがわかり、糖尿病の治療にも応用できることが研究されています。

  • ガン

ガンを引き起こす悪玉菌として、アリアケ菌という腸内細菌が日本で発見されました。この菌がうみだすDCAという物質が、細胞老化を引き起こして、がんになることがわかっています。悪い菌をコントロールすることで、がん予防につながることが期待されています。

  • 便微生物移植

健康な人の便を直接患者の腸に移植することにより、潰瘍性大腸炎が改善されたという臨床研究が始まっています。有用な腸内細菌を直接移植できるこの方法は、治療方法の確立されていない難病の治療にも生かせると期待されています。

腸内細菌を大切に育てるには

このように、腸内フローラが体に良い影響を与えてくれるのは、活発に働く腸内細菌がつくりだす物質のおかげであることがわかります。ですから、私たちは腸内細菌の働きを助けるものを腸に届けなければなりません。

まず第一に、発酵食品を食べることによって、善玉菌を補給してあげることが重要です。納豆や漬物、ヨーグルトやチーズなどを毎日積極的に取り入れることが大切です。

そして次に、その菌が活発に働くためのエサとなるものが必要です。腸内細菌のエサとなるのは、食物繊維オリゴ糖です。野菜や豆類、海藻、果物をたっぷり食べることで、食物繊維オリゴ糖の摂取は期待できます。

ペットを飼うこともよい影響が

小さい頃からペットと一緒に育った子供は、アレルギーや喘息になりにくいと言われています。これと同様に、ペットが持っている細菌に触れることによって、腸内細菌のバランスを整えることにもよい効果があります。

抗菌、除菌となんでも菌を遠ざけるのではなく、いろいろな菌と接することは、腸内フローラを整えることにもいい影響があるのです。

 

生まれてから長い歳月を得て、腸の中には自分だけの腸内フローラが出来上がっています。これからも、自分の腸の中のお花畑を大切に育て、健康維持に役立てていきたいと思います。

 

今日の笑顔にありがとう。