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こんな暮らし

オーストラリアと日本を行ったり来たり。生活を見直すブログ。

居心地のいい匂い 祖母の安心感を思い出す

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祖母の匂いの安心感

私は小さい頃からおばあちゃん子でした。週末になると近くの祖母の家に泊まりに行って、祖母と一緒にたくさんの幸せな時間を過ごしたものです。

祖母の家に行くと、ふと感じる匂いがありました。なんと表現していいかわからないけど、祖母の家だと認識できる匂いです。もちろん不快な匂いではありません。人工的な芳香剤や洗剤などの匂いでもありません。いい匂いというよりも、居心地の良さを感じる不思議な匂いです。そのかすかな匂いの中にいるだけで、祖母が醸し出す安心感のようなものを感じていたことを思い出します。

その匂いの正体は一体どこから来ていたのでしょう。祖母の衣類から感じることが多かったので、祖母のタンスの匂いだったのかもしれません。でも防虫剤の匂いとは違うものです。

匂いはずっと変わらない

祖母はおば夫婦と同居していて、晩年は新しい家を建てて住み替えてましたが、その新しい家に遊びに行っても、その匂いが変わらないのは不思議でした。新しい家に行って、その匂いに触れると、祖母の存在感や安心感とともに、居心地の良さを感じていました。

家に染み付いている匂いじゃなくて、やはり人が醸し出していた匂いだったのでしょうか。それとも、古いタンスは変わりなく使い続けていたからでしょうか。

祖母が亡くなってからも、祖母を感じる

そんな祖母も数年前に、老衰のため天国に行ってしまいました。祖母の匂いのことなど、もう思い出すこともなかったのですが、先日びっくりしたことがありました。

祖母と同居していたおばが、私のために夏のブラウスを作って、持って来てくれました。「サイズが合うかどうか来てみて」というので、袖を通そうとした時に、ふと懐かしい匂いに包まれました。大好きな祖母の匂いがしたのです。昔と変わらない同じ匂いです。もう祖母が亡くなって何年もたっていますが、まだ祖母の匂いが残っていて、祖母のいなくなった家に住むおばが、祖母の匂いを受け継いでいることに気づき、とても嬉しくなりました。

おばに聞いたら、祖母が使っていた古いタンスに洋裁用の生地を保管しているとのことでした。やはり、祖母愛用のタンスが、この幸せな匂いの元だったようです。

義母の家にも、義母の匂い

同じようなことがオーストラリアでもありました。義母の家に行った時に、ハンカチ代わりに使っていたタオルを忘れてきたのですが、次に会う機会に義母が洗ったタオルを持ってきてくれました。

何気なく匂いを嗅いだら、義母の家を思い出す匂いがしたのです。これもやはり人工的な匂いではなく、義母の雰囲気を思い出すような不思議ないい匂いです。思わず、夫にも嗅いでもらったら、夫も嬉しそうに「実家の匂いだ」と共感していました。

我が家の匂いは

匂いは、言葉に表すのも難しく、画像や映像のように記録することもできません。しかし、人間の脳にはしっかりと記憶されていて、いろいろな気持ちを思い起こさせる不思議なものです。

祖母の家や義母の家、また私自身の実家にも、それぞれ独特の匂いがあるように、我が家にも我が家の匂いがあるのでしょうか。私は、あまり匂いに敏感ではなく、また毎日そこで暮らしていると、自分ではなかなかわかりません。

外から訪ねてくる人が、我が家の匂いをどう感じるのかが、気になるところです。せめて不快な匂いを感じたりすることがないように、嫌な匂いの元はしっかりと断ち、風通しよくしておきたいと思います。心地よい匂いがそこにあることを信じて。

 

今日の笑顔にありがとう。