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こんな暮らし

オーストラリアと日本を行ったり来たり。生活を見直すブログ。

NHKスペシャル 「血糖値スパイク」

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週末のNHKスペシャルは、タイムリーで興味深い話題が多く、勉強になります。今週は、初めて耳にする病気「血糖値スパイク」を取り上げていました。

血糖値スパイクとは

食後は誰でも血糖値がゆるやかに上昇しますが、食後に急激に血糖値が上がり、140以上の数値があらわれると、血糖値スパイクと診断されます。このように、血糖値の上昇が異常に激しく、グラフにすると鋭くとがった針のような変化がみられるので、血糖値スパイクという名前がつけられました。

食事をすると、体内に入った炭水化物は消化され、ブドウ糖になって小腸から血管に放出されます。ブドウ糖が血管に取り込まれると、血糖値が高くなります。すると、膵臓からインスリンが分泌されて、血糖値を下げようとします。インスリンは筋肉など体の細胞ににブドウ糖を送る役目があり、血糖値の上昇をおさえます。血糖値スパイクの症状がある人は、ブドウ糖を取り込むインスリンの働きが弱く、血液中のブドウ糖が急増します。そこで、さらに大量のインスリンを分泌して、細胞にブドウ糖を取り込ませ、血糖値を下げているのです。

この血糖値スパイクは、自覚症状がなく、普通の健康診断でも見つけることが難しいので、放置されたままになってしまうことが大きな問題です。また、糖尿病とは関わりがなさそうな若くスリムな体型の人たちにも多いのが特徴です。

そして、恐ろしいのは、血糖値スパイクが、日本人の死因の上位を占めるがん、心筋梗塞脳梗塞、糖尿病など様々な病のリスクを高めていることが明らかになっていることです。

血糖値スパイクはいろいろな疾患に影響する

血糖値スパイクは、血管を詰まらせる動脈硬化を引き起こします。血糖値の急激な上昇が繰り返し起こると、血管の細胞に有害な活性酸素が大量に発生し、その状態が長く続くとその活性酸素によって多数の細胞が死んでしまいます。さらに、ダメージを受けた血管の壁を修復しようと免疫細胞が血管に張りついて、血管の壁の中へ入り込み、壁が盛り上がり血管がせまくなるため、動脈硬化の多発が起こるのです。

認知症にも関係があります。マウスを用いた実験では、血糖値スパイクによりインスリンが大量に放出されることで、記憶力の低下がみられました。血糖値スパイクが起きているマウスの脳の血管にアミロイドβというたんぱく質が蓄積していました。アミロイドβアルツハイマー認知症を引き起こすと言われている物質です。脳に蓄積すると神経細胞が傷つけられるので、認知症のリスクが大きくなると考えられます。

血糖値スパイクを解消する3つの対策

  • 食べる順序に気をつける

今までも、野菜から先に食べることで血糖値を上がりにくくすると言われていました。さらに、たんぱく質についても、先に食べることで血糖値スパイクが起こりにくいという調査結果が得られました。炭水化物は、最後にゆっくり食べることによって、血糖値の上昇がゆっくりになります。食品を制限するのでなく、順序を変えればいいだけなので、取り組みやすい対策です。

  • 朝食を抜いてはいけない

朝食を抜いて、昼食を食べると、その後の血糖値が大きく上がります。朝食も昼食も食べずに、夕食のみの場合は、さらに激しい上昇が見られます。食事を抜くことで、空腹の時間が長くなり、インスリンの分泌が落ちて、働きも鈍くなってしまいます。空腹の時間を短くすることで、血糖値の上昇が緩やかになるのです。規則正しく3食の食事をとることが、血糖値スパイクの防止につながります。

  • 食後にすぐ動く

血糖値スパイクがある人が、食後動かずにいると、血糖値がなかなか下がらず異常に高い状態が続きますが、食後すぐに散歩などの軽い運動をしただけで、血糖値がすみやかに正常範囲にもどりました。通常、食後15分は、消化吸収を良くするために血液が胃や腸に集まりますが、その間に体を動かすことで血液が手足の筋肉に奪われ、胃腸の動きが鈍くなります。その結果、糖の吸収が遅くなり、血糖値の上昇が押さえられるのです。激しい運動をする必要はありません。職場の机から離れて、数分歩き回るだけでも効果はあるようです。

 

医学の世界では日々さまざまな研究が行われていますが、これらの情報を誰にでもわかりやすく伝える番組は貴重です。英語に翻訳して、夫にも見てもらいたいくらいです。毎日の食生活の中で気をつけていきたいと思います。

 

今日の笑顔にありがとう。